相手チームに学べ


 キングス野球の原点はたくさんありますが、その一つに「相手に学び常に向上心を持つこと」があると思います。
 キングスが「強豪じゃない」ことはキングスナインが一番よく知っている。
 それ故に「常に相手に学ぶ」ことを基本にする。その姿勢が緊迫したゲームで力を発揮する。
 これは「勝利の鉄則」その1「決しておごるな」で何度も提示されていることです。
 何故、こんなことを書くかというと、自分自身があのクリーニング屋さん戦以来、ちょっと勘違いしているんじゃないかなと思ったからです。自分の中で、「キングスをなめてる」=「野球をなめている」との方程式が確立し、個人的な感情に支配され「相手に学ぶ」姿勢が薄れている気がしてきました。
 「野球をなめている」チームには学ぶところはないかもしれませんが、「キングスをなめている」だけのチームには大いに学ぶところがあります。よく考えると対戦相手は「キングスをなめている」が野球をなめていなかった。
 こちらに対する態度そのものは今でもハラが立ちますが、一つ一つのプレー、声だし、プレッシャーなどどれをとってもキッチリしてました。打席での工夫はすばらしく、トクナオ攻略のために試行錯誤を繰り返していた。
 今回の対戦相手もそうだった。
 結果はトクナオが完璧に抑えましたが、それはトクナオがいいだけで、彼らは、何とか塁にでるために必死でした。
 ある打者はインコースギリギリに構え、ある打者はカウントごとに打席の位置を変え、ある打者は反対方向を意識し、チーム全体としては球数を増やせとの作戦できていました。 これが的を射た方法かは知りませんが、ともかく必死に工夫していた。
 また、2塁ランナーのリード・スタートは絶妙で、あれが接戦だったら…と冷や汗ものでした。

 落ち着いて考えると、本当に学ぶことの多い試合でしたが、「なんだあいつら」という私的感情が、「おごり」を呼び起こし「学ぶ」姿勢を薄めていました。きっと、相手は「野球をなめている」のではなく「キングスをなめている」のでしょう!!
 それに気がつきました。
 「キングスをなめる」のは大いに結構で、なめてもらった方がやりやすい。
 キングスでも相手に油断させるために日々工夫をしているところだと思います(一部の選手達は、整列したときにいかに弱そうに見えるかを日々研究している)。
 これは冗談ですが、ともかく、「常に相手に学ぶ」ことを忘れずに日々取り組んでいきたいと思います。
 「強豪」といわれるチームには必ず学ぶことがあるはずです。
 少しでも「相手に学ぶ」ことができれば、意味のある試合になると改めて思いました。
 試合中は相手の粗さがしに努め、試合後は相手の良いとこさがしをしてみたいと思った今日この頃です。
 でも、何が良いのか解らない時が多々あり、私的感情をぶちまけることもありますが、それはご愛敬で!! おわり


2005年5月26日
高乗智之


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